子どもの学力を伸ばすには?発達障害の有無にかかわらず、「ほめる」こと


現役塾講師のケイです。

最近になって、芸能人の方々が、
自分の発達障害、注意欠陥障害をカミングアウトしています。
世間から認知されている芸能人の方々が、カミングアウトしてくれることは、
世の中に「発達障害」の正しい見識を広めてくれるという意味で、
とても心強く思います。

芸能人の栗原類さんが、発信しているメッセージの中に、教育に関する重要なメッセージがありました。

  

学力と「褒める」ことの関係

とことん褒められて育った
褒められることで、自分に自信が持てた

いかがでしょう。当たり前のように聞こえますか?

実は、発達障害の子供に限らず、
現在、子どもたちは、さほど褒められていない、というのが、
私の感じているところです。

塾での面談でも、お母さんから
「ほんと、出来の悪い子で・・・」
と開口一番に言われることが多々あります。

共働き、もしくは片親家庭で、家族の時間が不足している、
また、地域コミュニティが成り立たず、
近所関係など、人と接する機会の少なくなったことが、
子どもを「褒める」きっかけすら、奪ってしまった感があります。

「褒める」ことが少なくなっている

さらに、特に、発達障害の子どもは、
・こだわりが強く
・マイペースで
・協調性が乏しく
・空気が読めない
という特性から、「問題児」として扱われやすいのが現状です。

問題行動を起こせば、基本、叱られます。
発達障害の子どもは、特に、叱られ続けている、
その結果、
自信を失ってしまい、
自分の存在意義を見失っている子どもが多いのです。

学力は、まずは褒めなければ伸びません。
褒められて、期待に応えて、
また褒められたい、
その流れで、
子どもは勉強を自ら進んでしようとします。

褒められることで、自分の居場所を確保できます。

確かに、発達障害の子どもには、能力に大きなへこみがあります。
計算がなかなかできない、
九九が覚えられない、
漢字がからきしダメ、
何度も同じことを教えても、吸収できない、で、
ついつい怒ってしまう、
「なぜ、こんなこともできないの!」と。

「褒められる」は成功体験

ですが、まずは、褒めることから始めてください。
褒められる、ということは、一つの「成功体験」です。
発達障害の子どもに限らず、「成功体験」を重ねることで、
子どもは自信をもち、意欲を高めていきます。

よく、「失敗から学ぶ」という言葉が重宝されることがありますが、
発達障害の子どもにとって、「失敗」は「失敗」であって、
そこから学び取ることはほとんどできない、と認識されています。

「失敗から学ぶ」ことは、実は、非常に高度な技術なのです。
失敗によって何が起こり、どうすれば良かったのかをイメージする、
高度な想像力が要求されるからです。
発達障害の子どもの場合、想像力が欠けている場合が少なくありません。
また、普通の子どもでも、小学校低学年くらいまでは、失敗を自己分析することは容易ではないでしょう。

発達障害の子どもは特に、
また、普通の子どもでも幼い間は、
「失敗」をなるべくさせず、もしくは「失敗」と思わせず
とにかく、ちょっとしたことを「褒め」てあげてください。

それが、発達障害、にかかわらず、
子どもの学力を高める、重要な要素です。

「褒める」方法

例えば、どう褒めるのか。
まず、褒める前の段階では、声のトーンを上げないでください。
褒めた時に、トーンを上げて、子どもにプラスの感情をしっかり伝えるためです。

宿題をしていて、子どもの間違いに気づいた場合、
「あら、ここ間違ってるね。直して」
では、ダメなんです。
「宿題、よくできたね~」
なんですね。まず、「ほめる」。小さなことでも褒めてあげましょう。

笑顔も大事ですね。
大人の笑顔だけでなく、子どもに笑顔が出ているか、見てあげてください。

そして、間違いの指摘です。
「ここ、どうかな?分かる?直せる?」
ポイントは、子どもが自主的に間違いに気付くよう誘導すること
そして、大人が間違いを直すのではなく、子ども自身に直させることです。
多くの場合、少しのミスは子供だけの力で直せます。
そうすることで、子どもに「達成感」と「自信」を植え付けることができるのです。

では、子どもが宿題など、まったく理解ができていない場合はどうでしょう。
例えば、「わからない」と頭を抱える場合です。

こんな時、子どもに理解をせかすことはしないでください。

「大丈夫、ムズカシイところだから、少しずつ進もう。」
この「難しいところだから」とか「みんなできないんだから」「お母さんもできなかったし」という声かけが、マジックワードです。
自分だけではない、という意味で、安心感を与えます。
それから、本当に少しずつ、その子が達成できるところを見極めながら、学習を進めます。

でないと、褒めることができませんから。

学力を上げるために褒める、というより、
褒めるために、一緒に勉強する

それくらい、褒めることは大切だと考えてください。

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