英語の音読、素材は何を使う?(発達障害の子も含めて)


塾講師のケイです。

英語の音読が、英語の上達に効果的であることは、
バーチャルな英語環境を作る
頭を英語に慣れさせる
本能的に英語を身につける
という意味で、効果が高い、ということは、先にお伝えしました。

また、後述しますが、発達障害の子どもこそ、英語力を高めてほしいと思っています。
語学は「聞く」「話す」に関しては、生来持っている能力に差はありません。
トレーニングをするか、しないか、の違いしかないのです。

では、どのような素材で「音読」の実践をしたら効果的でしょうか?
  

英語の音読素材の基準

まず、自分の実力より「ハイレベル」なものの音読は避けたほうが良いでしょう。
「音読」は、先に「英文解釈」ができていることが前提となります。
つまり、「内容、最低限、意味がわかっている」ことが大事です。
「英文解釈」『内容」「意味」があやふやなテキストで「音読」をすることは、
英語の理解をあやふやにしてしまう可能性があります。

「なんでも片っ端から音読すればいい」
という訳ではないのです。

そして、ある程度のストーリー性があると、吸収しやすいのも確かです。
ストーリーを覚えたうえで、英語を後付けのように吸収します。
「ああ、こういう時には、こんなふうに言えばいいんだ」
ということが、自然にしみこまれます。

また、テキストに音声が付いていることは必須です。
単語が読めなかったり、間違ったイントネーション、アクセントで発音することは、
「リスニング」力や、「スピーキング」力に悪影響を与えます。

楽しみながら身につけたい、または、まずは英語に慣れていきたいのであれば、
映画、音楽、チャンツ、などから吸収するのもよいと思います。
映画や音楽は昔から「良い」とされていますね。
ただ、音楽は、英語の発音や文法が崩れているケースもあり、
また、映画は会話中心であるので、
英語全体の能力の底上げには、物足りないかもしれません。

ただ、「生きた英語を学ぶ」とすれば、映画などは外せないですね。
中、上級者向けですが。

チャンツとは、英語のリズムに乗せて、ラップのように英文を覚えていくものです。
小学生から中学生にかけて、
チャンツを利用して英語を覚えていくことは、
「英語脳」を育てるのにとても有意義です。

発達障害の子どもほど、英語は学習させたい

また、発達障害の子どもの特性に言及させてもらうと、
「語学力」は発達障害の子どもの武器になり得ます。これからのグローバル社会を生き抜く力になります。
聴いて、話す力に関していえば、人間がすでに備えている能力です。
ですから、必ず、英語の発音、意味は理解し、話す段階に持っていくことはできます

まず、聴くことから始め、それを話すことを繰り返します。
その際、文字を見る、書く、は二の次にしてください。
なぜかというと、発達障害児は空間認知能力の関係で、正確に文字の形を記憶できない子どもも多いのです。

「聞いて、意味が分かって、話せる」
これだけでも、国際社会で通用できます。
それから、識字能力と単語のアウトプットをゆっくりトレーニングしましょう。

字を認識し、書く段階になると、ハードルが一気に高まります。
本来の学習としては良くはないと言われていることですが、子どもによっては、使用する英語素材のすべてにルビを振る(読み方を付け加える)ことが必要となってくる可能性があるのです。
子どもの特性に応じて対応していきましょう。

僕の選んだ音読教材

以上のことと、私が実際に使ってみて、よい印象をもったものを上げるとすれば、
これらです。年齢やレベルによって分かれます。

<幼児、小学生>

1.チャンツでノリノリ英語楽習!―新基礎英語1 NHK CD book (NHK CDブック)

まずは、これでリズムに乗りながら、英語をしゃべりまくりましょう。
子どもなら、覚えるまでやりきる力があります。
あとは、そばにいる大人のモチベーションのコントロールの仕方次第です。
大人も勉強になりますので、いっしょにやるのがコツですね。

<中学生・高校生>

2.英語の教科書

教科書は、徹底的に暗記しましょう。CDを必ず購入し、本文の意味を理解したら、
どんどん音読して、そらで言えるくらいまでやってしまう・・・
それをするだけでも、中学生なら英検準2級、2級のレベルに達します。

高校の普通科の教科書なら、準1級のレベルに到達できるのではないでしょうか。
ガイドを活用できるなら、学校よりも先にガンガン進むのがおすすめです。
英語学習は、学校についていく必要はないですね。

<受験生・大人>

3.英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)

英語長文レベル別問題集〈4〉中級編 (レベル別問題集シリーズ)

ネットショップでの評価は(3)の方が高いのですが、お話が幼稚なので、別に(4)でもいいですね。
ただ、(3)でも、十分な英語力が身につく、ということです。
英文の構造分析が図示されていて、音読素材としてはちょうどいいのですね。
ただ、解説が薄く、解釈力がない方にはお勧めできません。

4.大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編

  大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編

こちらは、ネットでの書籍評価はレベル1の方が高いです。
レベル2は、センターレベルを超えている部分もあり、
もし、最初の音読テキストを探しているのなら、「レベル1」で構いません。
ものたりなかったら、レベル2へ移りましょう。
3と異なり、徹底的な解説と、スラッシュリーディングへのこだわり、
音読学習への配慮が事細かになされています。
12題と、英文数が少ないのが残念ですが、
足りなければ、レベル1と2、両方やってしまいましょう。

5.5STEPアクティブ・リーディング(アルク学参シリーズ)

こちらは、問題も含めて、とても秀逸です。
様々なトピックから厳選した24の英文。
問題が懇切丁寧で、リスニングと音読をかませながら、
最初は大意の理解、次に正誤問題、最後に読解・穴埋め問題に移り、
最終的に、本文をスラッシュリーディングさせながら、暗記までもっていきます。
・・・実は、私の生徒で、このテキストを完全にものにした生徒はいません。
相当の根性がいるので、離脱率も高いのです。
ですが、これらの英文を暗記できる力があれば、
英語力はもう問題ないレベルでしょう。受験レベルなら、東大・京大レベルを除き、
ほぼ、通過できる力があると確信します。
やりきるだけの価値のあるテキストです。

6.基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

現在、私が高校2年生以上に「完全に覚えろ」と伝えているテキストです。
英文解釈を学びながら、徹底した音読・暗唱トレーニングができます。
付属のCDが素晴らしく、スピードを変えて、2回本文を読んでくれるのはありがたいです。
ただ、「解釈がわかりづらい」「訳の日本語がおかしい」という批判もあります。
ですが、それをさておいても、力を伸ばすには適した素材であることは
言うまでもありません。

まずは、何か1冊、試して、音読をスタートさせてみましょう。
毎日30分、3か月後、あなたは必ず、自身の変化に気づくはずです。

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